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2013S/S コレクション「アンリアレイジ」 闇に光るむき出しの"骨"から見えたエッセンシャル パート  
Source: Marono エディター | Likes: 0
約5年 ago  

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 ラフォーレミュージアム六本木を会場に2013S/S コレクションを発表した、デザイナー森永邦彦が手掛ける「アンリアレイジ」。

テーマを"BONE"と題し、ランウェイショーを行なった。
ガードレールや折り畳み傘など日常どこにでもある骨格から着想を得たという、骨の無い洋服に骨があると仮定した上で、洋服の中に埋もれている骨格を表面上に浮き上がらせたイメージのコレクション。
会場内にも骨に見立てた巨大な鉄棒が張り巡らされた。

ブラックライトの照明が降りる中、シンプルなワンピースの上からクリノリン等を形成するボーンを着用したモデル3体のルックでショーはスタート。ボーンにはUV発光塗料がスプレーされており、骨組みだけが暗闇の中で輝きを放つ。
胸元にはドクロのネックレスを、シューズのヒール部分やイヤリングは公園等で見られる回転ジムの様なモチーフを採用。後者はショーのインビテーションにも封入されていたものだ。
カラーパレットのベースは、鮮やかなピンク、イエロー、グリーン、オレンジのネオンカラー。"骨"という言葉から捉えがちな死生観やダークなイメージは見られない。柄にもチェックやドット、ストライプを使ってポップな印象を与える。

肉に当たる部分を削いで、服の形を支える最低必要本数の構造線だけを残して構成。二次元の線のみで作られた服のシルエットは今までにないほどフラットだ。インナーはシンプルなワンピースやカットソー、ポリエステルをレーザーカットして"骨"に見立てたワンピースやドレスをレイヤードする。

今回でデビュー20シーズン目を迎えた「アンリアレイジ」。ショーの音楽に使われたのはデビューコレクションの使用曲を高音化したもの、ラストルックは東京タワーの骨格をイメージしたという。
「(日常では見えない確実な形を露出していく過程で)削いだものを見てゾッとした。どんなものにでもある根本的な骨を追求したかった。」と森永。

一種のインサイドアウトと肉抜きで服を奥深くから破壊。80年代に一世を風靡した"ボロルック"とは違ったアプローチで、彼なりのグランジルックを披露した。